βグルカンの機能性と、その未来
黒酵母発酵液の機能性:βグルカンと複合糖鎖の関係
βグルカンの歴史
今から約30年くらい前に「メシマコブ」というキノコが話題になりました。
※なぜか近年、隣の韓国でメシマコブが医薬品認可され2000年代後半頃、日本でも話題になりました。
最近出てきた新しいキノコ由来の健康食品というイメージがありますが、実はキノコ研究の先駆けがメシマコブだったのです。
約30年前、なぜメシマコブが体に良いのかという議論、研究が進む中でメシマコブよりも高い機能性を持つキノコとして「霊芝」俗にいうサルノコシカケが話題になったのは今から20数年程前です。その頃は、まだなぜメシマコブより霊芝の機能性が高いのか理由が分かりませんでした。
更に研究が進み、「グルカン」の存在がピックアップされ、メシマコブはαグルカンを霊芝はβグルカンを多く含むことがわかり、機能性が高いのは霊芝などが多く含有する
β1.3グルカンが理由であるという事が判明してきました。
その事から機能性が高いβ1.3グルカンを、もっと多く持つキノコはがある事が分かりました。
それが「アガリクス」です。
更にβ-グルカンの分子構造の解析が進み、β1.3-1.6グルカンがグルカンの中で最も機能性が高く、アガリクスの中でも姫マツタケ(学名:岩出101株)という品種が、これを多く含む事がわかって日本では所謂、アガリクスブームが起こりました。
黒酵母発酵液も約30年ほど前から別の路線で研究され家畜への投与、飲用が始まっていました。
キノコ由来のβーグルカン研究と同時進行するなかで、優秀な「水溶性」のβ1.3-1.6グルカンを豊富に含み、他のβグルカン含有食品よりも、強い機能性があることが複数の大学研究グループによって解明されてきました。
そして2003年、DNA解析を終えた人類は、「糖鎖」研究を開始し新たな事実も分かってきました。