アマツバメ科は、極端に空中生活に適応したグループで、睡眠も飛翔しながらとると言われています。巣材も地表から集めるのではなく唾液腺からの分泌物で固めて皿状の巣を作ります。
当社が取り扱うツバメの巣は、高品質の燕窩(ツバメの巣)を酵素処理により低分子化し、吸収性および水溶性を高めたものです。
燕にはさまざまなグレードがあります。巣の形状、羽や異物の混入により価格が大きく変動します。左の写真は最高級品の燕窩です。一般的には白いものほど価値が高まるので漂白処理されたり、異物を取り除くため大量の水で洗ったり薬品を使って加工された燕が原料として多く流通しています。従って見た目だけで燕窩のグレードを判断するのは困難です。
糖鎖構成 基本8単糖について
シアル酸には30種類以上の存在するといわれています。自然界にはアセチル化されたN-アセチル/イラミン酸(Neu5Ac)が多く存在します。 ツバメの巣エキスに多く含まれるシアル酸も、このN-アセチルノイラミン酸です。
N-アセチルノイラミン酸は糖の末端に存在し、糖鎖伸長のストップサインでもあるシアル酸、糖鎖認識分子によって認識される糖鎖リガンド構造の重要な要素となっています。 シアル酸の構造が修飾されると、認識は成立しなくなることから、シアル酸の構造多様性は糖鎖による情報伝達の際のオン・オフを決定する要因の一つとなっている事が分かってきました。
ツバメの巣は中国では世界三大美人として有名な楊貴妃が、健康と美容のための食材として珍重されていたといわれます。 現在では残念ながら中国経由のツバメの巣の原料は加工品が多く品質に問題が多い場合があります。 当社では、原料を直接輸入して直接加工している日本企業のものを使用しています。