超低分子、低分子、はたまた両分子フコイダンの困惑
フコイダンは高分子の物質なので吸収されるはずがないとされた長い時代、近年の低分子化、ナノ化、つまりフコイダン自体の分子量を小さく切って吸収をよくすれば良いではないかと考えられた研究者もいました。
低分子にすれば吸収は良くなる
これはある意味そうなのですが、実は分子を切って細かくすると凝集してダマのようになり、案外と吸収は上がりません。
約20%ほど高分子のフコイダンより吸収される程度です。
しかし一番問題なのは、低分子化によるフコイダンそのものの性質の破壊です。
高分子であることがフコイダンの機能性を生み出している大きな性質と考えられるのに500程度という分子量に分解して、その機能は保てるのか?
恐ろしい事に、このことを確認せずに製品はどんどんと出荷され、そして今でも堂々と販売されています。
分子量の結論
その後(2007年頃)、大手フコイダンメーカー数社で”同条件”
つまり同じ純度で同じ量のフコイダンを使い、高分子のままのグループと低分子化したフコイダンのグループに分けて検証が行われました。
大方の予想に反し、全ての検証で概ね「高分子フコイダン」が約2割程度、良い数字を出しました。

低分子でも機能性が残っていたのは実は”案外”ではありましたが、高額を投じて超低分子フコイダンを選ぶ理由はなくなり、当社のグループ会社の一部で販売していた低分子化フコイダン製品の販売もこの時に全て中止したのは、こういう事情があったからです。
※一時期とはいえ、低分子化フコイダン製品を販売したのはグループの汚点となったと考えています。